競馬必勝法の探索 2
おまたせしました!金融工学を駆使した競馬必勝法の探索、第2回目です。
今回から数回に分けて必勝法探索のために必要なソフトウェアのインストールなどの解説を行っていく予定ですが、金融工学と競馬がどう関連するのか、そもそも金融工学って何なのか良くご存知ない方もいるかもしれません。まずは手短にそのあたりの背景について説明しておきましょう。
金融工学というものを一番広い意味でとらえると「より賢い投資の仕方を科学的に追求する学問」であると言ってよいと思います。投資というものは基本的に「最初にいくらかのお金を払うことにより後で利益を得ること」です。この意味で言えば、競馬も勝馬投票権を買うという形で最初にお金を支払い、配当という形で後で利益を得るわけですから、投資の一種であると言ってしまうこともできます。実際、「投資競馬」などといった言葉もあるようで、サーチエンジンを用いるとそういったタイトルのHPがたくさん見つかります。(そのようなHPの内容を無批判に信じ込むことはあまりお勧めできませんが…)
このように競馬も投資行動の一種であるという立場に立ちますと、その特徴が見えてきます。それは「後で得られる配当が不確実であること」です。債券などの投資対象の場合、後で得られるクーポン(配当)はあらかじめ取り決められています。一方、株式などの場合には企業の業績が良ければたくさんの配当金が得られますが、悪くすると無配になる可能性もあります。この意味で競馬は債券よりも株に近い投資対象であると言えるでしょう。このような投資対象を金融工学的に研究する場合、統計学を用いる必要があります。これは、金融工学の中でもいわゆる stat arb と呼ばれる分野で、研究には大量の過去データや統計処理ソフト、データマイニングツールなどが不可欠です。
競馬必勝法の探索をするにあたり、私たちもまずは競馬のデータを入手するところから始める必要があります。今回はJRA-VANというところからデータの取得を行いましょう。このサイトは日本中央競馬会が公式データを配布しているサイトで、約18年分の公式出走記録、血統情報、調教タイムなどといったものを入手することができます。(月額1995円かかります)
JRA-VANからのデータ取得にはJV-Link という専用のソフトウェアをインストールする必要があります。また、今後のことを考えてデータベースの構築や統計処理ソフトなども必須となるでしょう。このあたりの詳細は次回以降、解説していくことにいたします。