【2023年8月配信】金利上昇に揺れる日本株、円安メリットの好業績＆高配当銘柄とは

金利上昇に揺れる日本株、円安メリットの好業績＆高配当銘柄とは

８月の株式市場は、米国の金利上昇と今後の高止まり懸念等で軟調な展開となりました。同時に、円安も進んでいますが円安メリットで株高という流れにはなっていないようです。

一方で、足元では反発の動きもあり、今後の方向感を予想するのが難しい状況です。

７月末から８月上旬にかけては、大半の企業が２０２４年３月期の第１四半期決算を発表しました。振り返ると、売上高が前年の同四半期と比較して増収となったのが、対象企業のうちの７０．１％、減収となったのが、２９．８％でした。
経常利益で見ると、前年同四半期比で増益企業の割合が５３．８％、減益が４５．８％でした。
また、業績予想については、売上高は上方修正した企業の割合が５．２％、下方修正が４．１％、経常利益は、上方修正が、６．４％、下方修正が２．７％でした。
前年同四半期比で、売上高は７割の企業が増収と好調でした。一方、経常利益については、増益が減益をわずかに上回る結果となりました。
業績予想の修正についてもある程度拮抗していますが、上方修正が上回る結果でした。
企業業績については、半導体市況の悪化や中国の景気減速など懸念材料も多いとはいえ、今回の決算では何とか無難に乗り越えたと考えます。
今回の決算において、個別企業の株価の反応は良いケース、悪いケースでの株価の反応がより大きくなっていると感じました。
一方で、大きく反応して、一旦落ち着いて、また動き出すという傾向も多く見られました。

今後の投資戦略についてですが、現在の東証プライムの平均PERが１６倍程度です。PERの水準自体は高くも安くもなく、妥当な水準に収まっていると考えます。長期投資目線では買える水準ですので、短期的な動きに一喜一憂せずに好業績で割安な銘柄をじっくりと保有するのが良いのではないでしょうか。

my株　厳選スクリーニング

決算の結果が良好だった銘柄で、割安感があり円安が株価にプラスに働く銘柄をスクリーニングします。

▶ 円安メリットの好業績＆割安高配当銘柄

・前年同四半期比売上高変化率（％）：5以上
・前年同四半期比経常利益変化率（％）：5以上
・前年同期差売上高進捗率（％）：0以上
・前年同期差経常利益進捗率（％）：0以上
・今期予想PER（倍）：15以下
・今期予想配当利回り（％）：3以上
・２５日平均売買代金（百万円）：50以上
・ドル円相関（過去１年）：0.2以上
・ｍｙ株総合スコア：900以上
・並び替え：my株総合スコア降順

前年同四半期比で増収増益、通期予想に対する進捗率でも前年同期を上回り、割安高配当でｍｙ株総合スコアも高い銘柄にしました。
また、ドル円相関がプラスに高く、円安がメリットになると考える条件も加えています。
一見、地味な銘柄も多いですが、長期投資に魅力のある銘柄を発掘してほしいと思います。
※スクリーニング結果は日々変動します。投資の最終決定は、ご自身で判断されるようお願いします。

my株　スクリーニングに決算関連の項目を追加

7月のメルマガでもお知らせしましたが、my株のスクリーニング項目「決算速報」に下記２項目を追加しています。銘柄探しにぜひお役立てください！
・決算発表予定日
・発表予定決算期

▶ my株スクリーニング
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