※記事中のリンクについては配信当時ではなく、最新データとなっております。
生成AI勢い増しで最高値更新!決算を客観的に振り返る
5月の日経平均株価は、月初に上昇した後、中盤にかけて下落する場面もありましたが、月末にかけて再び上昇し、月間では上昇して一時6万6428円と最高値を更新しました。
今月は2027年3月期の本決算発表が行われましたが、生成AI関連(半導体関連やデータセンター関連など)の銘柄の決算が好調で、日経平均株価の上昇を後押ししました。一方で、中盤にかけては、材料出尽くし感や国内金利の上昇などを背景に、大きく反落する局面も見られました。
後半にかけては、米エヌビディアの好決算に加え、オープンAIの上場に関するニュースや、米国とイランの和平協議への期待などを受けて、生成AI関連銘柄が巻き返しています。

次に、為替の動きです。

ドル円は、4月末に政府・日銀による為替介入観測が高まり、一時155円近辺まで円高が進んだところからのスタートとなりました。
その後は、じりじりと円安に戻る展開となっています。ただし、160円に近づく局面では再び為替介入への警戒感も強まると見られ、足元では159円台でのもみ合いが続いています。
◆2026年3月期の本決算発表
4月末から5月中旬にかけて、2026年3月期の本決算発表が行われました。
・通期 ※対前年
– 売上高:+4.11% | 経常利益:+13.14%
・直近四半期(3ヶ月) ※対前年同期間
– 売上高:+7.22% | 経常利益:+33.16%
・銘柄数の割合
– 増収:74.67% | 増益:70.23%
◆2027年3月期 会社予想
– 売上高:+4.26% | 経常利益:+4.23%
◆銘柄数の割合(配当金)
・実績決算の着地(直前の予想と比較して)
– 増配:29.78% | 減配:1.30%
・2027年3月期予想
– 増配予想:44.07% | 減配予想:13.25%
全体として好調に着地し、直近四半期では特に利益面の伸びが目立ちました。
一方で、2027年3月期の予想については、利益面で比較的慎重な見通しとなりました。
ただし、配当については引き続き積極的な姿勢が見られました。
ちなみに、日本企業の決算、特に今回の決算で目立った典型的なパターンを挙げます。

上の図は、とある企業の業績予想の推移です。my株の個別銘柄ページで、「業績」メニューから「予想」を選択すると表示されます。
期初予想から、期中の業績予想修正を経て、濃い青色の部分が期末の着地、つまり実績を表しています。
これを見ると、期初の予想は比較的控えめで、その後、期中に上方修正を重ねながら、最終的には実績も上振れて着地していることが分かります。
今回の決算では、このようなパターンが多くの企業で見られました。この例でもそうですが、期初時点では減益予想となっているため、それが失望材料となって株価が大きく売られるケースも見られました。
今期については、中東情勢などの影響もあり、慎重に見る必要はありますが、日本企業にはこのような傾向があるという点は、押さえておいて損はないと思います。
◆今後の投資戦略
先月のメルマガで、マーケットがいびつな状態にあると書きましたが、今月は途中で生成AIバブルが弾けたかのような動きが見られたものの、引き続き生成AI関連銘柄と日経平均が強い状態となっています。
イラン情勢については、依然として膠着状態が続いていますが、米国とイランとの和平協議は進展しており、少しずつではあるものの、出口に近づいているようにも感じます。もし戦争が終結に向かえば、これまでの銘柄物色の流れに大きな変化が生じる可能性があります。
また、前述の通り、本決算を無事通過しました。とはいっても、決算跨ぎで大きく下落をくらった銘柄も多かったのではないでしょうか。今期業績の先行きには不透明な部分も多いですが、ひとまず決算というリスク要因を通過したことで、それを踏まえてお買い得な銘柄を少しずつ拾っていくタイミングと考えます。
ちなみに、生成AI関連の主力銘柄の株価は好調で、これを素直に追いかけるのは結果的には正解なのかもしれません。ただ、流れが変わった場合のリスクも大きく、その情報収集力と行動力を持って立ち回る必要があると考えます。
my株 厳選スクリーニング
決算後のタイミングということで、やや似たようなスクリーニングにはなりますが、今回は決算を無事通過した銘柄の中から、株価に割安感のある銘柄を抽出します。
●検索条件
・直近決算発表日時:2026/04/01以降
・直近発表決算スコア:7以上
・今期予想PER(倍):15以下
・今期予想配当利回り(%):2.5以上
・my株総合スコア:900以上
・25日平均売買代金(百万円):50以上
・25日移動平均乖離率(%):表示のみ
・75日移動平均乖離率(%):表示のみ
・my株総合スコア: 900 以上
・並び替え:75日移動平均乖離率(%) 昇順
決算発表スコアを7以上とし、今回の決算が好調だった銘柄にしています。
その上で、予想PER、予想配当利回りの条件で割安株に絞っています。予想PERは15倍以下、予想配当利回りは2.5%以上としました。
今回は、75日移動平均乖離率が下方に乖離している順にしているため、逆張りの銘柄が上位に来ます。株価が下落するのは理由があってのことですが、イラン情勢などで全体の流れが変わった際に、売られすぎた銘柄の逆襲に期待するものです。
ちなみに、検索結果のタイトル部分をクリックすると、乖離率の降順に並べることもできます。現在の流れを重視する方、つまり順張り派の方はそちらがお好みに合うかもしれません。
今期も良い相場環境になることを願っています。
※スクリーニング結果は日々変動します。投資の最終決定は、ご自身で判断されるようお願いします。
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