この記事は2022年11月28日に配信されたメールマガジンを再掲載したものです。
※記事中のリンクについては配信当時ではなく、最新データとなっております。

米国の金利上昇に鈍化期待?中間期決算を振り返る

株式市場は引き続き、米国の物価の動向とそれを受けた政策金利の利上げ方針に一喜一憂しています。前回の米国CPI発表では予想を下回る物価上昇率だったこともあり、金利上昇にブレーキがかかるとの期待から、株式市場は上昇しました。為替も一時150円を超える円安から138円前後まで円高に戻っています。
国内の株式市場は、上記の状況にも反応する形で比較的堅調な展開となっています。

11月初旬から中旬にかけて2022年9月期の決算が出揃いましたので、振り返ってみたいと思います。
大半の企業は、2023年3月期の中間決算となります。数値で分析すると、売上高が前年の同四半期と比較して増収となったのが、対象企業のうちの79.2%、減収となったのが、20.8%でした。
経常利益で見ると、前年同四半期比で増益企業の割合が59.4%、減益が40.6%でした。
また、業績予想については売上高は上方修正した企業の割合が、17.8%、下方修正が9.1%、経常利益は上方修正が、16.1%、下方修正が10.3% でした。
売上高については、8割近くの企業が前年同四半期から増収となっていますので、やはり円安の効果もあり売上高は伸びたと考えられます。一方で、経常利益は、減益も4割程度ありますので、円安や物価高によるコスト高が響いていることが分かります。
業績予想の修正については、第1四半期よりは上方修正も下方修正も割合が増えていますが、上方修正が上回っていますので、概ね好調だったと言えると思います。

今回の決算についても、決算発表で株価が大きく変動するケースが目立ちました。一見良い決算でも業績予想の上方修正が伴わなかった場合など、期待に届かなかった場合は大きく売られるケースが目立ちました。

決算が一巡してから、2週間程経過しましたが、上記のような理由で売られた銘柄が売られすぎ感もあり、反発に転じているようなケースも観察できます。

my株 厳選スクリーニング

前述のとおり、決算が良好だったのに株価が下落した銘柄の反発を狙いたいと思います。

▶ 決算良好だったのに株価が下落した割安銘柄

 ・前年同四半期比売上高変化率:5以上
 ・前年同四半期累計比売上高変化率:5以上
 ・前年同四半期比経常利益変化率:5以上
 ・前年同四半期累計比経常利益変化率:5以上
 ・期初予想比売上高予想修正率:0以上
 ・期初予想比経常利益予想修正率:0以上
 ・今期予想PER:15以下
 ・25日移動平均乖離率:-5以内
 ・時価総額(億円):100以上
 ・並び替え: my株総合スコア 降順

前年同四半期比と前年同四半期累計比(中間決算の場合、6ヶ月分)で増収増益。業績予想は、期初予想と比較し下方修正していないもの。PERで割高感がなく、25日移動平均乖離率で、株価が下落しているものを抽出します。

※スクリーニング結果は日々変動します。投資の最終決定は、ご自身で判断されるようお願いします。

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日経トレンディ2022年ヒット商品から1年間の株価を分析してみた

今年も色々なヒット商品、流行が生まれました。日経トレンディと日経クロストレンドが先日発表した2022年ヒット商品ベスト30 2022年ヒット商品ベスト30の中から、TOP5のヒット商品と関連銘柄をピックアップし年間の株価がどう動いたのかを分析してみました。
それでは見てみましょう。

順位|製品などの名称|関連銘柄(銘柄コード)|製品概要|分析

■1位|Yakult1000/Y1000|ヤクルト(2267)
(製品概要)睡眠改善をうたう新乳酸菌飲料が社会現象に。「悪夢を見る」との噂拡散で争奪戦勃発。Y1000:41万本/日販売。Yakult100:180万本/日販売。
(分析)過去1年間では、ヤクルト1000の牽引で、業績予想の上方修正もあり、株価も上昇。

■2位|ちいかわ|フジHD(4676)
(製品概要)SNS発のキャラが“国民的キャラ”に成長。2022年4月からフジテレビ系列でアニメ放映開始。
(分析)本業では、テレビ広告の伸び悩みもあり、業績は苦戦。株価は下落して下値圏で推移している。

■3位|PCM冷却ネックリング|Fインタ(7050)
(製品概要)24~28度で凍る新冷感グッズが“瞬間蒸発”。「行動制限なし」の夏のお守りとしてブレイク。
(分析)イベントプロモーションの好調もあり、業績は好調。しかし、株価は値動きの激しい展開で足元では下落基調。

■4位|トップガン マーヴェリック|東宝(9602)
(製品概要)
(分析)トップガン効果もあり、足元では業績予想を上方修正。株価も緩やかながら上昇基調。

■5位|完全メシ|日清食HD(2897)
(製品概要)ジャンクな装いのバランス栄養食品が計400万食。「意識高くない」30~40代男性の心に刺さる。2022/5/30発売。
(分析)カップ麺など値上げ効果もあり、業績は堅調。株価も最高値を更新する勢い。「完全メシ」はこれから更にヒットする可能性も。

▼1位から5位までのチャート(週足1年)

今回上位5位までのヒット商品に関連する銘柄を分析しましたが、ヒット商品は業績や株価に大きくプラスになるケースが多いように思います。ヒット商品と株価との関連は、商品との関連の深さや業績に与えるインパクトも様々なため、一概には言えませんが、日常生活に関連する商品から銘柄選びのヒントを探してみるのも悪くないかもしれません。

※ランキングや製品概要については日経トレンディ2022年12月号「2022年ヒット商品ベスト30」を参照しました。

my株・株マップYouTube【公式】チャンネルより

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今月は「株マップ活用特集」はお休みします。
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