この記事は2022年2月28日に配信されたメールマガジンを再掲載したものです。
※記事中のリンクについては配信当時ではなく、最新データとなっております。

3Q決算は上方修正クレクレ相場?狙い目の銘柄は?

まず、マーケットを振り返ります。
米国の金利上昇とその見通しを受けて、1月に大きく株価が下落したため、2月は反発基調で始まりました。しかし、その後のウクライナ情勢の動向により、株価の動きは不安定な状況です。
市場の物色動向を、株マップ.com「ファクター別指数ランキング」で振り返ります。

※2022/2/25時点 ファクター別指数|期間:前月比

ファクター別指数ランキングは、各ファクター(指標)の上位10%の銘柄群の平均の株価騰落率を測定し、比較するものです。
これを見ると、過去1ヶ月では、低PERの銘柄群が最もパフォーマンスが良いことが分かります。次に高配当利回りが続いていて、バリュー株が有利だったことが明らかです。
逆に、高PBRと高ボラティリティーの銘柄群が最も悪いことが分かります。
高PBRはグロース株の傾向を強く示します。バリュー株買い、グロース株売りの傾向を示しています。また、高ボラティリティーも売られていますので、値動きが大きなマザーズ銘柄の下落が大きかったことも裏付けています。

次に、2月にピークを迎えた四半期決算を振り返ります。

大半の企業が2022年3月期決算のため、今回は第3四半期の決算発表となりました。
まず、第3四半期までの累計(9ヶ月間分)ですが、前年同四半期までの累計と比較して、増収(売上高が増加)と減収(売上高が減少)および増益(経常利益が増加)と減益(経常利益が減少)の割合は、

増収:76%|減収:24%|増益:73%|減益:27%

でした。一方、第3四半期だけ(3ヶ月間分)で見ると、前年同四半期と比較して、下記の通りとなりました。

増収:68%|減収:32%|増益:61%|減益:39%

つまり、今期ここまでの業績は好調なものの、直近四半期では好調の度合いが鈍っていることが分かります。
また、今期の”業績予想の修正”に着目すると売上高では、下記の通りとなりました。

上方修正した企業の割合:18.1%|下方修正した企業の割合:10.3%

上記を踏まえた上での私の所感ですが、今回、第3四半期の業績がそこそこ順調な銘柄でも、業績予想の上方修正が伴わないと翌日の株価が大きく下落するケースが目立ちました。
理由としては、業績が好調な企業に対して上方修正の期待が高かったこと、また、第3四半期まで好調なのに上方修正しないのは、第4四半期以降が悪いのではという憶測が働いたからかと思います。前述のとおり、業績好調のペースが鈍っていることも、その傾向に拍車をかけたかもしれません。
しかし、少し過剰というか上方修正クレクレ感があまりに強く、上方修正はないが好調な企業が不当に売られたようなシーンも多かったと思いました。

my株 厳選スクリーニング

引き続きバリュー株有利の展開と、3月末配当も意識して、第3四半期決算が好調な銘柄の中で、出遅れ感のある高配当利回りの銘柄を狙います。業績予想については、上方修正した銘柄もしなかった銘柄も含みますが、下方修正した銘柄は除外しました。
▶ 好決算の出遅れ高配当株を狙う

・今期決算期:2022/03/01以上 2022/07/01以下
・前年同四半期比売上高変化率(%):10以上
・前年同四半期比経常利益変化率(%):20以上
・直近売上高予想修正率(%):0以上
・直近経常利益予想修正率(%):0以上
・今期予想PER(倍):15以下
・今期予想配当利回り(%):3以上
・過去1ヶ月株価変化率(%):0以下
・時価総額(億円):500以上
・並び替え:my株総合スコア降順

※スクリーニング結果は日々変動します。投資の最終決定は、ご自身で判断されるようお願いします。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
my株・株マップYouTube【公式】チャンネルより
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●最新動画のお知らせ
▶ お宝銘柄を探してみよう 第3回 お宝高配当株の5ヶ条とは
▶ お宝銘柄を探してみよう 第4回 大化け株の探し方とは

●人気の動画
▶ my株を無料で使い倒す!!第5回 業績グラフでビックマウスを見抜け!
▶ 株マップ.comを無料で使い倒す!! 第2回 日柄値幅分析で株価のサイクルを掴め!

my株、株マップ.comをご利用いただいているみなさまの投資をサポートする動画を順次配信していきます。ご意見、ご感想、高評価などお寄せいただけると幸いです。チャンネル登録もぜひお願いします!
▶ my株・株マップ公式チャンネル

株マップ活用特集

株マップ.comにはコンテンツを使いこなすための活用特集があります。
連載となっていますが、目次がありますので見たい内容だけでも閲覧できます。

今回は「第16回:禁断?究極?遺伝的アルゴリズム診断に挑戦 -前編-」をご紹介します。

遺伝的アルゴリズム診断、何とも難しそうな分析だが、その有効な使い方について解説してみよう。
まず、「遺伝的アルゴリズム」とは何か、詳しく知りたい人はGoogleなどで検索してほしいが、それ自体を詳しく知らなくても問題ない。要は、遺伝的アルゴリズムで何をやっているかということだが、簡単に言うと、過去の膨大なテクニカル指標のパターンの中から、最もトレードして儲かる(儲かった)買いパターン、売りパターンを導くために使っている。
▶ 続きはこちらから

※「株マップ.com」タイトル右の電球マークから「株マップ活用特集」ページを閲覧できます。

—————————————-

今月も最後までお読みいただきありがとうございました。

メールマガジン登録

株マップ.comでは、投資に関連するお役立ち情報のメールマガジンを毎月配信しています。この機会にぜひご登録ください。
新規会員登録はこちら(無料)

株マップ.com会員の方は「マイページ」より「メールマガジン配信設定」を変更してください。
ログイン・配信のお申し込み