※記事中のリンクについては配信当時ではなく、最新データとなっております。
目次
あれよあれよのサマーラリー、株価上昇は続くのか?
株式市場は、世界的な物価の状況と、景気の状況、それを受けた米国を中心とする金利の見通しで一喜一憂する展開が続いています。米国で物価上昇の鈍化が観測されたこともあり、金利上昇のペースも抑えられるとの期待から株式市場は反発に転じましたが、再び金利上昇懸念が台頭し、一進一退となっています。不安要素の多い中ですが、日本の株式市場は比較的高値圏での推移となっています。
my株|マーケット情報のTOPIX週足は、1,987程度で推移しており、最近の安値の1,800近辺からは10%程度の上昇となっています。
今月の大きな出来事といえば、2022年6月期の決算発表が一巡しました。大半の企業は、2023年3月期の第1四半期決算となります。数値で分析すると、売上高が前年の同四半期と比較して増収となったのが、対象企業のうちの75.3%、減収となったのが、24.6%でした。
経常利益で見ると、前年同四半期比で増益企業の割合が59.0%、減益が40.8%でした。
また、業績予想については、売上高は上方修正した企業の割合が8.8%、下方修正が3.9%、経常利益は、上方修正が、8.4%、下方修正が4.0%でした。
前年同四半期比で、しっかりと増収増益基調が確認できましたが、経常利益については減益も多く、売上高は増えているが、原材料などのコスト高が響いていることが分かります。
業績予想の修正についても、まだ第1四半期で修正する企業は少ないですが、上方修正する企業が下方修正の2倍以上となっており、堅調な結果だったと言えます。
今回の決算についても、決算発表で株価が大きく変動するケースが目立ちました。一見すると良い決算なのに株価が下落ということもあり、決算発表のリスクを実感した方も多かったと思います。
my株|決算速報分析は、決算発表の評価を自動で行うコンテンツですが、興味深い現象を発見しました。
上記の例はある銘柄の本決算の発表でしたが、総合評価が10点満点でした。ところが、AI翌日株価予測は下落を予測しました。そして、実際に翌日に株価は下落。AIは必ずしも総合評価が高ければ株価上昇と予測する訳ではないのですが、ある意味驚かされました。もちろん、AIの予測が外れることもありますが、AIの予測も合わせて確認したいと思いました。
さて、話を今後の投資戦略に切り替えます。株価は上昇しましたが、最新の指標を見ると、東証プライム全銘柄の平均PERは14.7倍程度となっており、まだ割高感は出ていないと考えます。指数全体としては過熱感も出ているため、一旦反落局面がありそうですが、長期的には、安いところを拾っていきたいと考えます。
銘柄選びはどうするか。決算発表が一巡したので、今回の決算結果をチェックし、株価が評価不足の銘柄を拾う戦略に妙味があると考えます。
my株 厳選スクリーニング
今回は前述の通り、最新の四半期決算結果が好調で、割高感がなく、株価も出遅れ気味な銘柄を抽出します。
・前年同四半期比売上高変化率(%):10以上
・前年同四半期比経常利益変化率(%):10以上
・直近売上高予想修正率(%):0以上
・直近経常利益予想修正率(%):0以上
・今期予想PER(倍):15以下
・時価総額(億円):500 以上
・75日移動平均乖離率(%):5 以下
・並び替え: my株総合スコア 降順
前年同四半期比で増収増益、業績予想は、下方修正していないもの。PERで割高感がなく、75日移動平均乖離率で、株価がまだ大きく上昇していないものに絞りました。最後は、信頼のmy株スコアでソートしています。
※スクリーニング結果は日々変動します。投資の最終決定は、ご自身で判断されるようお願いします。
株マップ・my株のヘルプに書いてない裏ワザ
このコーナーでは、株マップやmy株に頂いたお問い合わせや開発者による、ひと工夫すると便利な裏ワザをご紹介します!(不定期)
<質問>my株のスクリーニングで決算月や決算種別(1Q、2Q など)で絞り込みたい。
<回答>プレミアム会員なら近いことができます。
<詳しいやり方>
スクリーニング項目の「株価等」または「業績(本決算)」の決算期に「今期」があります。今期予想の決算期ですので、2023/03などが設定されます。
例えば現在であれば、下記のような絞り込みができます。
・決算期が2023/03の場合、第1四半期の決算発表をした企業
・決算期が2022/09の場合、第3四半期の決算発表をした企業
また、「株価等」の決算期「今期」にチェックを入れ「数値・条件設定」から範囲指定もできます。
・9月決算の企業で絞り込みたい場合、2022/09~2022/09 のように設定します。
※決算発表済みか否かについては、決算発表時期や銘柄によって異なるためご留意ください。
※ゲスト、無料会員は項目制限があるため対応しておりません。
my株・株マップYouTube【公式】チャンネルより
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株マップ活用特集
株マップ.comにはコンテンツを使いこなすための活用特集があります。
連載となっていますが、目次がありますので見たい内容だけでも閲覧できます。
今回は「第22回:銘柄管理スペース「マイ銘柄」の賢い活用方法!(後編)」をご紹介します。
マイ銘柄に銘柄を複数登録していると、株マップの銘柄分析ページに「前のマイ銘柄」「次のマイ銘柄」というリンクが現れる。
このリンクをクリックすると、銘柄コード順に次々と銘柄分析ができる。これは、マイ銘柄に登録している銘柄を横断的にチェックしたいときに便利なリンクだ。銘柄基本情報だけではなく、銘柄診断、適時開示情報、日柄値幅分析など、銘柄分析ページの全てに採用されている機能なので、気になる銘柄のチャートだけを次々と見ていきたい時などに使うと便利だろう。
※「株マップ.com」タイトル右の電球マークから「株マップ活用特集」ページを閲覧できます。
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今月も最後までお読みいただきありがとうございました。
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