※記事中のリンクについては配信当時ではなく、最新データとなっております。
目次
高配当と低PBRのバリュー株が人気、決算一巡でどう動く?
株式市場は、米国のインフレと金利状況に敏感な状況が続いています。足元では、利上げはピークに達する見通しですが、景気も底堅く米国の高金利はしばらく続く見込みです。
日本株はもみ合いながらも比較的高値圏で推移。いつ反落してもおかしくない状況ですが、意外と下がらない印象です。特に、鉄鋼や銀行などの高配当株の人気が続いています。
以下は、株マップのファクタートレンドマップの過去3ヶ月間の状況です。
▶ ファクタートレンドマップ
横軸にPBR、縦軸に業種を選んでいますが、全体的に左側のエリア、つまり、低PBR株のパフォーマンスが良かったことが分かります。高配当株と同様に、足元では低PBRの銘柄が見直されていると言えます。
さて、2月初旬から中旬にかけては2023年12月期の決算が出揃いましたので、振り返ってみます。
大半の企業は、2023年3月期の第3四半期決算となります。
対象企業を各切り口で数値分析した結果は以下の通りです。
<前年同四半期と比較した売上高>
増収企業:77.8%/減収企業:22.2%
<前年同四半期と比較した計上利益>
増益企業52.3%/減益企業:47.7%
※経常赤字の企業を除く
<業績予想:売上高>
上方修正:10.3%/下方修正が10.1%
<業績予想:経常利益>
上方修正:11.4%/下方修正が9.7%
売上高で見ると78%近くの企業が前年同四半期から増収となっており、円安が一服したとはいえ前年よりは円安の影響もあり、売上高は伸びたと考えられます。一方で、経常利益の方は中間期の時と比較しても、増益の割合と減益の割合がかなり近くなっており、利益面で厳しい環境に変化したことが分かります。
業績予想の修正については、上方修正がかろうじて下方修正を上回っていますが、ほぼ同レベルであり、こちらも業績の見通しが中間期の時よりも厳しくなっていることが分かります。
上記のように、業績の見通しについては、先行きが懸念される状況といえます。一方で、株価の反応を見ると、あまり良くない決算でも前回ほどは下落しないケースも散見され、ある程度は業績の減速が想定されていたのではないでしょうか。
ひとまず、決算が一巡したことは大きなリスク要因が過ぎたということなので、しっかりと選別して、魅力的な銘柄を探すには良いタイミングだと思います。
my株 厳選スクリーニング
前述のとおり、決算が一巡したので、決算の結果が良好だった銘柄の中で、高配当利回り、低PBRの銘柄を抽出します。
・今期予想配当利回り(%):3以上
・前年同四半期比売上高変化率(%): 5以上
・前年同四半期累計比売上高変化率(%): 5以上
・前年同四半期比経常利益変化率(%): 以上
・前年同四半期累計比経常利益変化率(%):5 以上
・直近売上高予想修正率(%):0以上
・直近経常利益予想修正率(%):0以上
・今期予想売上高変化率(%):5以上
・今期予想経常利益変化率(%):5以上
・今期予想PER(倍):12以下
・今期予想配当利回り(%):3以上
・直近四半期実績PBR(倍):1以下
・時価総額(億円):500 以上
・並び替え:my株総合スコア降順
今回は指定した項目数が多く、かなり欲張りなスクリーニングになっています。基本的には好業績、高配当、割安な株の条件になっていますが、来期以降の業績見通しも確認しながら、銘柄を選別してほしいと思います。
※スクリーニング結果は日々変動します。投資の最終決定は、ご自身で判断されるようお願いします。
my株 スクリーニングに決算関連の条件を追加!
2023年最初の決算発表シーズンはひと段落しましたが、ご要望の多かった「決算速報の総合評価(スコア)で絞り込みたい!」にお応えしてスクリーニング項目「決算速報」に「決算開示日」「決算スコア」「決算期」の3項目を追加しました。
検索結果でスコアの高い順などソートもできますので、これからの決算発表に向けて、ぜひご活用下さい!
※スクリーニングで決算速報の項目を利用するには、プレミアム会員登録が必要です
決算スコア=10&今期予想PER(倍)≦10で2014年1月~のバックテスト結果は、高パフォーマンスでした。
my株・株マップYouTube【公式】チャンネルより
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